令和7年9月22日に実施された、第14回「貸切バス運賃・料金制度ワーキンググループ」フォローアップ会合において、新運賃の内容が明らかにされました。

フォローアップ会合の資料等につきましてはこちらを参照ください(国土交通省のHP内にジャンプします)。

この第14回会合の資料2の中に詳細資料が入っております(PDFファイルが開きます)。

この資料を踏まえますと、以下の通りに変更されるようです。

 大型      距離 170円  時間 7,190円
 中型      距離 150円  時間 6,070円
 小型      距離 130円  時間 5,320円
 コミューター  距離 120円  時間 4,740円

値上げ率は8%程度のようです。

注意点があります。
今までは令和5年8月の公示運賃と、令和6年3月の公示運賃の2種類のものをどちらでも使える形にしておりましたが、今回の改定で公示運賃は一本化されます。
その結果、全事業者が「コミューターを含めた新4区分での車種区分適用を行わなければならない」ということになります。
小型とコミューターの車種区分を間違えないようにしてください。
関東運輸局の担当官に照会したところ、従前の3区分での運賃料金を適用することは認められない、とのことでした。なお、独自運賃として、小型とコミューターを同じ額に調整する余地は残されています。
この公示運賃以外の金額を適用する場合には、独自運賃として、原価計算等を行った資料等を運輸局に提出して審査を受けなければなりません。
令和5年8月の公示運賃を適用していた事業者については、今回の公示運賃の届出を出す際に、新車種区分への内訳変更の届出を合わせて出すことが必須となります。
令和6年3月の公示運賃を適用している事業者については運賃の届出を出すのみで大丈夫です。

新運賃への変更届出は、令和7年10月24日までに行ってください。
11月1日から新運賃が適用されることになりますが、道路運送法施行規則第10条の2第2項に基づき、届出を出す当日から新運賃を適用させることも可能となります。

【以下追記】

関東運輸局報において運賃料金の公示が発出されておりました。
新運賃の公示はこちらから取得できます。
運賃届出を行う場合には、この公示の別紙1の料金表(1ページ分)と、別紙2の適用方法(2ページ分)とを印刷して、上記届出書の表紙と合わせてください。

運賃料金の変更届出の様式(表紙)はこちらから入手できます(Wordファイル)。1ページ目が届出書様式で、2ページ目が記載例となっております。
届出は3セット作成してください。運輸支局で2セット預かり、1セットを事業者控えとして受理印を押印されたものを渡していただけるはずです。
郵送でも受付は行っております。郵送する場合は、3セットと返信用封筒(切手を貼ってください)を封入し、各運輸支局の輸送部門(貸切バス担当)あてに送付してください。

車種区分の内訳の変更を行う場合の様式はこちらから入手できます(Wordファイル)。このファイルのうち、1ページ目と2ページ目を使用します。
変更又は届出内容の項目中「⑧車種別の車両数」に該当します。2ページ目の新旧表においては、②の「新たな車種区分を適用する場合(4車種)」の欄に、旧区分の内訳と新区分での内訳とを記載し、3.の車庫の必要面積【概算】の欄を記載してください。
こちらの届出については2セットの作成で大丈夫です。運輸支局で1セット預かり、1セットを事業者控えとして受理印を押印されたものを渡していただけるはずです。
運賃の変更届とまとめて郵送することも可能です。郵送の場合は、運賃の変更届出は3セット、車種区分の内訳変更の届出は2セット用意し、返信用封筒(切手を貼ってください)を封入し、運輸支局の輸送部門(貸切バス担当)あてに送付してください。

【2025年10月9日追記】

運賃料金簡易計算シミュレーターの最新版が公開されました。
こちらから取得できます(Excelファイル)
なお国土交通省のHPにも掲載があります。こちらのページをご参照ください。

【2025年11月13日追記】

当センターで独自に編集を行った、運賃計算表のファイルの更新を行いました。
こちらから取得できます(Excelファイル)
令和5年8月、令和6年3月、令和7年9月の公示運賃にそれぞれ対応しております(公示と車種を選択することが可能です)。
中抜きの運行や、一部区間のみのツーマン運行等でも対応が可能となっております。
なお、以前のものでは運行日数の入力がないままでも計算されてしまうことから、必要な箇所に数値が入っていないと計算結果が出ない仕様に変更いたしました。
使用している中で疑問点や不具合等がありましたら、当センターまでお問合せください。